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【東京ガス】長期発行体新規:AAAp/ネガティブ ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 17d0054 2

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http://www.jcr.co.jp/

17- D- 0054 201 7 年 4 月 2 0 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

東京ガ

株式会社

(証券コード:9531)

【新規】

長期発行体格付 AAAp

格付の見通し ネガティブ

■ 格付事由

(1) 首都圏を供給区域とする都市ガス最大手。原料調達・海外上流事業から販売まで一貫して事業を展開する。

供給区域の潜在需要が大きいことから、製造・供給インフラの整備により北関東を中心に新規需要開発を

積極的に進めている。また、原料調達のさらなる多様化や電力販売拡大などにより総合エネルギー事業の

進化に注力するとともに、一部の都市ガス事業者への L NG 供給も手掛ける。

(2) 17 年 4 月から開始された都市ガスの小売全面自由化を受けて、当社供給区域では新規参入者が価格攻勢

をかけており、7 月から地元の電力会社の参入も予定されている。二重導管規制緩和の影響もあり、今後

は一定の需要離脱が想定されるほか、当社が新設する自由料金に既存顧客が移行すれば実質的な料金割引

となる。ただし、需要離脱が想定内にとどまり、価格競争の激化を回避できれば、当社の収益基盤への影

響はおおむね限定的と考えている。また、成長に向けて高水準の投資が続く見込みだが、財務構成が大幅

に悪化するリスクは小さいとみている。ガスシステム改革の進展には引き続き留意が必要だが、首都圏に

強固な顧客基盤を持ち、業界最大手としての高い競争優位性は当面維持可能と判断し、格付を「A A A p」

とした。ただし、事業の国内ウェイトが高く、格付は日本国のソブリン格付の制約を受けるため、見通し

をネガティブとした。

(3) 17/ 3 期は原料価格の反転上昇に伴い、都市ガスおよび L NG 販売でスライドタイムラグによる収益押し上

げ効果が剥落した。さらに、電力需給緩和や電力小売関連の経費増加のほか、年金数理差異償却の増加も

あり、経常利益は 7 割強の減益となった模様である。もっとも、新規需要開発の進捗もありガス販売量は

増加基調を維持しており、スライドタイムラグなどの影響を除けば収益は比較的堅調に推移している。

18/ 3 期はガスの需要離脱や実質的な料金割引の影響もあり、収益の下方圧力が増すことが予想される。

こうした中、顧客との接点を持つ強みや付加価値サービスの提供などによりガスの需要離脱を抑制しつつ、

成長戦略を着実に進めて中期的に収益回復を図ることが課題である。

(4) 16 年 12 月末の自己資本比率が48. 4%と16/ 3 期末比ほぼ横ばい、自己資本は 1 兆 251 億円と厚みがある。

海外事業および電力事業の拡大や国内インフラ整備などで当面高水準の投資が続くことが予想されるが、

利益蓄積による自己資本の積み上がりもあり、財務構成の大幅な悪化は回避できるとみている。

(担当)殿村 成信・古川 聖治 ■ 格付対象

発行体:東京ガス株式会社

【新規】

対象 格付 見通し

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http://www.jcr.co.jp/

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 4 月 17 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎

主任格付アナリスト:殿村 成信

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の

種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「都市ガス」(2011 年 12 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 東京ガス株式会社

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. 非依頼格付について:

本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依

頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及

ぼす非公表情報を入手している。

10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス

に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)

項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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